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第一回 火山

はい、そんな訳で始まりました。理科講座。第一回のテーマは“火山”です。
内容は中学生でも解るぐらいなレベルかと思いますが、よく解らなかったら言って下さい…。何分初めてなもので。間違いとかあったらすみません…。
では、早速。




・そもそも火山ってなんぞや?
火山とは、地下から放出されたマグマ(溶岩)や火山灰、ガスなど(これを火山噴出物といいます)が、その出口の付近に堆積して生じた地形の事を言います。
特に、過去1万年以内に噴火した火山or現在活動中の火山を“活火山”といい、いつ噴火してもおかしくない火山です。現在日本には108カ所あるそうです。
火山はそのマグマ(地下で部分的に岩石が溶けたもの)の種類によって、大きく3種類に分かれます。

・火山の種類
簡単に言うと、マグマの粘り気(サラサラしてる、とかドロドロしてるとか)によって分けられています。この粘り気が火山の形や噴火の違いに表れます。(詳しくは下図参照)。
第一回 火山_f0233223_20462831.jpg

 じゃあ粘り気って何で違うの?と言いますと、それは元となる岩石に含まれていた二酸化ケイ素というガラスの主成分にもなっている成分の割合によって変わります。
皆さんはガラスが溶けているのって、見た事ありますか?アレを見ると、ガラスは溶けると非常にドロドロしているのが解ります。という事は、あのドロドロが多いほど、粘り気って高そうですよね?そんな感じで、その二酸化ケイ素という奴が多いと、粘り気が多くなる。そういう風にとらえておけば良いと思います。
 そして、じゃあ何で粘り気で火山の形が変わるのかという事ですが、ちょっと想像してみて下さい。
まず、水のようにサラサラしている液体を考えます。あれはちょっとした傾きでも、どんどん流れていきますよね?先程も書いた通り、火山とは噴火によって出てきたものの集まりで出来た地形です。水のようにサラサラと流れていけば、当然その範囲は広いですよね?という訳で、比較的傾斜のゆるやかな火山の出来上がり、です。
そして、次にちょっととろみのついたあんかけのような液体を想い浮かべて下さい。あれは少し角度をつけてやらないと、上手い事流れていきません。仮に流れたとしても、そこまで遠くまで流れません。という訳で、傾斜の急な火山になります。
さて、あと一息です。
 最後に、では何故噴火の様子まで変わってくるのか、と言いますと、これはちょっと難しいので(マグマの種類の話になるのです)要望があれば別の機会にやりますが、要はマグマの中にはガス成分が含まれているのですが、それが粘り気が高くなるほど多くなるんです。それで、粘り気が小さいと流れやすい上にガスがあまりないので穏やかに。粘り気が大きいと流れにくい上にガスが多いので、ぼっこんぼっこん爆発的になる、という感じなのです。

・火山噴出物
火山ガスと火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)、溶岩とに分かれます。
火山ガスの主体は水蒸気です。が、二酸化炭素や二酸化硫黄なども含まれます。火山の近くに行っちゃダメってのは主にこいつ等のせいです。
火山砕屑物は岩と石と灰、って感じ。その粒の大きさによって区分されています。
今話題のアイスランドの火山噴火では、この火山灰が悪影響をもたらしています。何故かは次の段落で。
溶岩は流れ出たマグマが固まったものを言います。
アレ…?火山岩の説明ってした方がいいのかな…?
まぁ、要望があればこれもやります。ついでに鉱物系もひっくるめてやるか…。今度。

・アイスランドの火山噴火
が、何であんなに問題になっているかといいますと、他ならぬ火山灰のせいです。
火山灰はまぁ、砂みたいなものだと思って下さい。それが大気中に大量にばらまかれたんです。おまけに風に乗って広範囲に舞っています。皆さんなら、砂嵐の日に外に出ようと思いますか?…そんな感じなんです。
そんな火山灰ですが、地層的に、地質学的に言うと、大変有益なんです。
その説明は詳しくはまた今度。とりあえず、今は一気に大量に広範囲に降ってくれるので、地層の中で目立つ、ぐらいの認識で良いです。

・最後に
さて、第一回目“火山”いかがでしたでしょうか?
分かりにくい、ここをもっと詳しく!とかありましたら遠慮なく言って下さい。
そして、日本という島国は、地形的に火山や地震といった自然災害が起きやすい場所です。皆さんもこれを機会にぜひ、ちょっと関心を高めていただけると嬉しいです。

では、次は第二回、岩石(火山岩についても含むかもです)でお会いしましょう。


ではでは。
by hayabusa-l19-96 | 2010-04-21 20:48