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にーてんご

にゅーん。
日が開いてしまいましたが、「Living thing」ようやっと3話目投稿してまいりました。
そして早くもお気に入り登録して下さった方、ありがとうございます。
ご期待に添えられるよう頑張ります……!
でにゃでにゃ、裏話です。下でどーぞ。
そういえば……関係ないけど、最近意識がぴょんっと飛んだり、目の前が一瞬暗くなる事が多い気がする……。気のせい、かな……。

でにゃでにゃ。




2.5 strange question

「でもさーぁ「なぁに? アル?」
「いーっぱい問題考えたのに、無駄になっちゃったねー「ねー」
「? 問題って、何だ?」
 聞かなくても良いのに、つい聞いてしまう。これが俺の悪い所であり、良い所でもあるはず、なのだが……。今回は完全に裏目に出てしまった。
「ムハン兄達に出す問題の事だよ♪「一問答える毎にヒントをあげようと思っていたんだよ♪」
「あ、そーだ。どーせならムハン兄に出してみよーよ「うん、そーしよー」
「どーせなら、ペナルティもつけよー「つけよー」
『じゃあ、答えられなかったら「アルと「リアンの『言う事、何でも聞く、って事で♪』
 ヲイヲイヲイヲイ。
「第一問☆」
 えー、マジかよー。仕方ないなぁ。
「ゲーテの長編詩劇、と言えば「ファウスト」
「でーすーがー、彼が契約した悪魔、と言えば「メフィストフェレス」
「でーすーがー(まだ!?)彼が悲劇的な死に追いやった少女の名前は?」
 え? 誰それ? 知らねぇよ……。でも答えられないとやばいしな……。うーん。すると
「グレートヘン」
 むにゃむにゃ、と声がした。
「……正解」
 アハト、お前やっぱすげえよ……。
「うぅっ。じゃあ、第二問!」
 え? これまだ続くの!?
「錬金術が成立したのは10世紀頃ですが、その中心人物とは「ジャービル・イブン・ハイヤーンとラージー」
 へへんっ。どーだ! 俺は錬金術には詳しいんだよ!
「ですが(また?)、ヨーロッパに広めた人とは誰でしょう?」
「……ゲルベルト……修道士の」
「せーいーかーいー」
 ……アハト(こいつ)、本当に気い失ってんのか?
「むー、じゃあ第三問」
「いや、まだやるのかよ」
「トキの学名は?」
「ニッポニア・ニッポン」
「じゃあ、シイタケの学名は?」
「……Lentinus edodes」
「あぁ、“日本”と“江戸”をかけた問題だったのね」
「解説しちゃダメなのー。気を取り直して第四問「コレが最後だよー」
 嗚呼、良かった。これで解放される。
「フランスとイタリアの国境にそびえるアルプス山脈の最高峰、と言えば」
「モンブラン「ですが、それをイタリア語で言うと?」
「……モンテビアンコ。……ちなみに、モンブラン……とは、白い山……の意……味」
 むにゃむにゃ。
「ですが、最初に登頂に成功したのは「M.パッカール「と、ガイドの……J.バルマ」
「ところで、モンブラン、と言えばお菓子を想像しますよね。とってもおいしい栗のケーキです」
「そこで、洋菓子に関連して。ある時、アメリカ人がお菓子屋さんに一言“シュークリーム”をくれ。と言ったところ、そこの店主は“そんなものはない。よそをあたってくれ”と言われてしまったそうです。「それは何ででしょーか?」
 ……さっきまでネタの解説をするな、と言ってたのは、どこのどいつだよ。つかクイズじゃねーよ、それ。なぞなぞだ。まぁ、仕方ない。多分コレで最後だろーし。何より、俺は大人だからな。最後まで付き合ってやろう!
「簡単だ。そこの店主がフランス人だったから、だろ? シュークリームはフランス語で“chou a ̀ la crème”。シュークリームにすると、文字通り“靴磨き用のクリーム”とも聞こえるからな。それで「ブッブー。はーずーれー」
 え? 何で?
「あれー? ムハン兄分かんないのー? せいかいはねーぇー「ちょ、ちょい待て」
「和菓子屋さんだった、から」
『え?』
「そのお菓子屋さんが、和菓子屋さんだったから、かな?」
「リン姉!」
「どうして……」
 振り向くとそこには、留守番しているはずのリンが立っていた。
 っていうか、いつからそこに!?
「あんまり遅いから迎えに来たんです。さ、帰りましょう」
「えー。もう行っちゃうのー?」
「はいはい、また今度ね」
『はーい』
「? 兄様、どうかされました?」
「いや……」
 俺とアハトが散々苦労した双子を、いとも簡単にさばくリン。やっぱ、お前すげーよ……。
by hayabusa-l19-96 | 2010-08-19 19:28 | 小説:Living thing裏話