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読みすぎ?

最近本を読みすぎてる縡月でございます。
……まだ読んでない本が五冊ぐらい積まれております。
ちなみにこれは僕にとってはとても珍しい事。
新刊が出れば買い、そして即読むというスタンスですからね。←
だからお金なくなるんじゃないの? ……おっしゃる通り。

とまぁそんな事で本好きの魂は止められないぜ!というノリで感想文です。
今回は「猫弁」「ビブリア古書堂の事件手帳」「悲鳴伝」。
まだ化物語副音声副読本は読みかけなのでまた今度。

でにゃでにゃ。



以下、ネタばれも含みます。注意!



・猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち/大山淳子
久しぶりに、読了した後に心が温かくなるミステリを読みました。
物語は、主人公である所の百瀬太郎という、弁護士――通称:猫弁が霊柩車が盗まれたという前代未聞の事件に巻き込まれていくお話です。大筋はね。
ここでサブタイトルのやっかいな依頼人“たち”に注目。
そう、彼がその時担当している事件は、それだけではないのです。
それは彼についてしまった渾名「猫弁」が関係しているのですが。
とある事件を鮮やかに解いてしまった事により、彼はペット、それも猫専門の弁護士であると誤解されているのです。だから猫の弁護士で、猫弁。
という訳でペット関連の依頼が次から次へと、彼の元には舞い込みます。
そんな中、久々に人間の依頼が来たと思ったら、霊柩車誘拐だった訳です。
この作品は最近ドラマ化もされましたが、ドラマを見た方でも、十二分に楽しめる本だと思います。
全てが繋がっていく爽快感をお楽しみください。


・ビブリア古書堂の事件手帳/三上延
本屋大賞ノミネート作品という事でずっと気になってはいたのですが、ようやく読めました。
こちらも人が死なないミステリ。しかし、前者と違うのは探偵役である栞子さんが若干後ろ向きというか、謎を解くのに積極的では無いという所でしょうか。
舞台は鎌倉にある古書堂。そこの店主である栞子さんと、ひょんな事から知り合ってしまった五浦くんの本を巡る物語です。しかもその本は所謂、古書と呼ばれる物たち。
古い本には持ち主が見えるという事で、そこから謎を解いていくのです。
ですが、人の秘密を暴いていくという感じなんですよね。謎を解く、というよりは。
まぁ探偵が主人公の小説にはよくある事ですが。
本の影響力、大切さ、そんなものを教えてくれたシリーズでした。
とりあえず、続きが気になります。五浦さんと栞子さんの中学生的恋愛の結末やいかに!?(笑)


・悲鳴伝/西尾維新
面白い、それに尽きる本だと思います。
主人公は「空々空(そらからくう)」。十三歳の少年。
彼はある特殊性を買われ、“地球”と戦うヒーローに担ぎあげられてしまった。
普通に暮らしていた少年と、ヒーローになれなかった少女、彼と共にヒーローになりたかったアンチヒーロー、ヒーローを作り出したい高みの見物の大人達が巻き起こす、戦闘ものと見せかけた少年少女の青春ストーリーです(ぇ
……うん、読まれた方にはお分かりかとも思いますが、上記には若干語弊ありですが、僕にはそう読めたのです。そこまで間違ってないように思っております。
個人的には“狼ちゃん”が好きでした。
ギャンブラーであり、最も聡く、最も心根が素直だった少女。
彼女がきっと、あの壊れた世界で一番の常識人だったのだと思います。
身体が普通じゃないからこそ、心は最もまともだったのだと。
それに対し、空々くんは外見が普通だったからこそ、性格がああなってしまったのではないかと、そんな風に僕はとらえています。
新たなヒーローの誕生。それは、誰にとってのヒーローなのか。
地球と闘うという壮大なスケールでお送りされる彼らの青春物語を、どうぞお楽しみくださいませ。

では、副音声副読本をにやにやしながら読む作業に戻ります。←
by hayabusa-l19-96 | 2012-04-28 11:32 | 感想